車検で入庫したBMWミニ（R56）ですが、定番のサーモスタットからの冷却水漏れがありました。
車両情報
- ABA-ME14
- BMW ミニ
- Ｈ21年式 6.5万キロ
修理見積を出したところ、高額になってしまったのでレポートしますね。
この記事ではサーモスタットからの冷却水漏れの原因追及や、修理する際の交換部品・修理費用などを書いています。
同じようにBMWミニの冷却水漏れをしている方は参考にしてみてください。
冷却水漏れのチェック作業
まず行った作業の紹介をします。
車検整備の1番先にやる作業は下廻り等のチェックからです。
ミッションケースに冷却水漏れが確認されました。
漏れている箇所を特定します。
はじめはココのATオイルクーラーのつなぎ目かな？って思ったんですけど違いました。
もっと上から漏れています。
専用の工具を使用して冷却水が通る道を加圧します。
加圧することにより、漏れている箇所から冷却水があふれ出てきます
ホースやサーモスタット廻りを入念にチェック。
写真ではわかりにくいですが、樹脂製のサーモスタットのから冷却水が漏れ出していることが確認できました。
部品交換
別車両でサーモハウジングを交換したので追記で載せますね。
画像中央にサーモスタットハウジングが隠れています。
取り外しは1時間もかかりません。
ホース類を外してボルト３本とクリップを外せばサーモハウジングが取り出せます。
冷却水が漏れていた箇所は赤い部分です。
樹脂からにじみ出るように漏れ出しますね。
サーモスタット、ウォーターホースの交換費用
BMWミニ（R56）のサーモスタットは写真のように一体型になっています。
このサーモスタットハウジングには5本のウォーターホースが接続されますが、サーモスタット交換時にはウォーターホースもも同時交換したほうがよいでしょう。
ウォーターホースの劣化も考えられますし、ウォーターホースにはサーモスタットハウジングと同じ樹脂製のジョイントが組み込まれているところもあり、ジョイント部分も劣化していると考えるからです。
さてサーモスタットの交換費用です
| 部品 | 価格 | 工賃 | 合計 |
|---|---|---|---|
| サーモスタットハウジング | ￥19900 | ￥15000 | ￥35000 |
| LLC | ￥7000 | ￥7000 | |
| 合計 | ￥26900 | ￥15000 | ￥41900 |
￥41900となりましたが上記ではウォーターホースの値段が入っていませんので、これにウォーターホースの部品代が加わります。
サーモハウジングに入っているウォーターホースは以下の5本です。
全ての見積もりを取りました。
- 1：￥3240
- 2：￥8100
- 6：￥9620
- 8：￥16900
- 11：￥6420
ウォーターホースの合計は￥44280となりました！
もちろんこれに交換工賃がかかります！
サーモスタッドハウジングと合計すると￥86180です
ポチップ
ミニの水漏れにかかる修理代は高額になる
| 水漏れ修理 | 概算費用 |
|---|---|
| サーモスタットの交換 | 4万円～ |
| ウォーターホースの交換 | 4万円～ |
| ウォーターポンプの交換 | 4万円～ |
| ラジエター交換 | ５万円～ |
| 合計 | 1７万円～ |
冷却水廻りの修理は高額になることがわかりますね
しかし水漏れの症状がある場合、それを放置すればエンジンに深刻なダメージを与えるため、「修理せずにそのまま乗っている」という選択肢はありません。
修理をするもしくは車の乗り換えの検討の２択になります。
まとめ
今回のお客さまは修理をしない決断をしました。
車検を取ることを断念し、車の乗り換えを考えるとのことでした。
理由としては
- 直近の修理でのウォーターポンプ交換で、4万円弱の修理代がかかっていること（修理が頻繁）
- 今回の車検代、水漏れ修理代が高額になってしまうこと
- また今後もこういったトラブルが増えてくる可能性が考えられること
など総合的に考えての乗り換えの決断です。
今回は、車検での入庫でしたので乗り換えの決断としてはいいタイミングだったかもしれませんね。
こういった高額修理になった時にまず考えなければならないのが修理をして車検を通るべきか、修理せず乗り換えるべきかを決断しなければなりません。
車検の残りや年式、走行距離、あとどのくらいの修理代を車に掛けれるかなどなど総合的に考える必要がありますね。
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